実行委員長:若林靖永(CIEC会長理事・佛教大学社会学部教授)

2022PCカンファレンスは、8月11日(木)から13日(土)につくば国際会議場で開催されることになりました。一昨年、昨年のPCカンファレンスは新型コロナウィルス感染拡大の中でオンライン開催でした。これはこれで困難な状況においてCIEC、大学生協関係者が準備運営を行い、オンラインでも学び交流する場をしっかり生み出そうと取り組むことができました。しかし、コロナの状況如何によりますが、今回は久しぶりにぜひとも対面でみなさんにお集まりいただき、互いに学び交流する場であるPCカンファレンスを楽しみたいと思います。オンラインにはオンラインの良さがあることなどを十分に体験しながら、だからこそリアル・対面で人と人が出会う、話し合う、集うということの特別な価値が浮かび上がってきました。さらに学びと交流の場を参加者それぞれにとって特別なものとするために、ぜひつくばでお会いしましょう。お待ちしています。

今回のテーマは「学びのアタリマエを揺さぶる」です。

私たちの毎日というものはその日常がずっと続くように思い込んでいることが普通なのですが、新型コロナウィルス感染症のパンデミック、ロシアによるウクライナ侵略、など、想定外のことが起こった時そうではないのだと気づかされ驚いてしまいます。厳密にはその危険性はすでに専門家等からは指摘されているものではあり、私たちがそれに対する構えができていなかったとみるべきかもしれません。このような現代社会における学び・教育そのものもまた今までの延長であっていいわけではないでしょう。これまでアタリマエに思ってきたことを問い直すことが求められています。教育とは、人が学び成長することを支援することを通じて人類の未来に投資することだと思います。ですから、教育に関わる者は常に今まで大事にしてきたことの価値を問い直し、未来に求められるだろうことをビジョナリーに自ら探求することが求められるのではないでしょうか。2022PCCでは、学習・教育に関する様々なアタリマエを揺さぶってみて、これからの学習・教育をみんなで探求する機会の1つにできたらと思います。

新型コロナウイルス感染症をめぐる状況はまだ続いており、学校や大学でも引き続き感染予防に努めつつ対面の授業を進め、オンラインも併用するという3年目の春を迎えました。本年度のPCカンファレンスは、コロナ禍の中で私たちは何を学んだか、どんな実践を生み出したか、などについて学び交流するとともに、そもそもこれからの学習・教育のあり方を問い直す場として開催したいと思います。ぜひともリアル・対面で、多くのみなさんがご参加され、集うことを楽しみにしています。