口頭2-B-42024年8月18日(日) 11:00 - 11:25会場:1号館103
高等教育における実践知の導出と共有を支援するAIシステムの設計原理に関する考察
- 発表キーワード
- 授業改善
- 教育実践知の形式知化
- AIの教育的活用
本研究では、高等教育における実践知の抽出と共有を支援するAIシステムの開発に向け、教員が暗黙知的に有する授業や教授学習方法に関するコツやノウハウを生成AIとの対話を通じて導出し、さらに実践知として体系的に整理する枠組みと仕組みについて理論的な検討と考察を行った。具体的には、授業に関して教員が持つべき「内容を効果的に教授するための知識(Pedagogical Content Knowledge: PCK)」及び「効果的なテクノロジー活用のために教員に必要となる知識(Technological Pedagogical Content Knowledge: TPACK)」に基づき、教員の授業に関する実践知を「教授法に関する知識」「内容に関する知識」「テクノロジーに関する知識」の領域ごとに形式知化し、分野を越えて教員同士が相互に参照・活用することを可能にする生成AIプロンプトの設計原理を提案する。