口頭2-C-12024年8月18日(日) 09:30 - 09:55会場:1号館109

DHR人材の養成プログラム

田邉 鉄(北海道大学 )

発表キーワード
言語学習
高等教育
研究スキル養成

人文学にとって、デジタル・メディア技術は「研究対象」「研究方法」の両方として重要な意味を持つ。今日の人文学研究者は、好むと好まざるとに関わらず、人をつなぐコミュニケーション手段としてインターネットはじめ、思考や人格の記録・複製に道を拓くAI、現実とは何か、という問いに対する答えに保留を要求するVR・XRなどに、少なくともアーリーアダプターとして関わり、利用スキルに長けていなくてはならない。著者は中国学研究・教育におけるコンピュータの活用について長年研究・開発に携わってきた。いつの時代もその最前線で活躍するのは、中国文学を専門としつつ、同時に「あらゆる漢字をPCで使う」というPCオタク的な興味も人一倍強い、IT職人的人材であった。ところが、多漢字が容易にPCで扱える今日、「IT職人」になる|を育てる熱が下がっているように思う。AI時代に「人文情報学(DHR)人材」をどう育てるかを探り、実践の一端を紹介する。