口頭2-C-22024年8月18日(日) 10:00 - 10:25会場:1号館109

日本語学習アドバイザー研修リソースの開発に向けて

黒田 史彦(東京都立大学 )

発表キーワード
日本語学習アドバイジング
アドバイザー研修リソース
パターン・ランゲージ

日本語学習アドバイジングは、自律的な日本語学習の実現を促すための対話的な支援である。アドバイザーと学習者との個別的な対話を通じて、学習者が自らの学習について主体的に考え、決め、実行できるようになることを目指す。アドバイザーは、学習者自身による学びの計画、実行、検証ができるよう、質問を中心に据えた対話を繰り広げる。熟練アドバイザーは、一人ひとり異なる学習者の背景や特性を受け容れ、即興的な対話を展開する支援実践上のコツを駆使している。パターン・ランゲージの考え方を援用してこのコツを実践知として抽出し、7カテゴリー、21パターンにまとめた。さらに、熟練アドバイザーによる模擬アドバイジングの動画に、今まさに実践されているパターンを字幕として表示させた。また、パターン名から実践場面を検索する機能も実装した。以って、アドバイザーを育成するための研修リソースとし、アドバイジング実践の拠り所としたい。