口頭2-C-32024年8月18日(日) 10:30 - 10:55会場:1号館104

教育実践コミュニティにおける実践知の共有-パターン・ランゲージの開発を通じて-

髙尾 郁子(京都薬科大学 )

発表キーワード
相互研修型FD
実践コミュニティ
実践知

大学・分野横断型FDの教育実践コミュニティには、多様な実践知が存在するが、その効果的な記述と共有が重要課題となる。本研究では、実践コミュニティでの活動を推進するコツをまとめたパターン・ランゲージ(PL)の開発を行うことを通じて、オンラインでの活動が中心となる実践コミュニティにおける実践知の内容・表象的特徴と役割を三つに整理した。第一に、各自の授業の特徴と改善の経過を一定の形式でまとめたコースポートフォリオをオンラインで共有することにより、自身の振り返りとともにメンバー間の相互理解が促進される。第二に、授業の内容やレベルに関わらず簡便に使えるノウハウ、ツール等をシステム上にレシピ集的にまとめることで、授業アイデアの交換が促進される。第三に、実践コミュニティにおける自発的・継続的な活動を推進するコツをPLとしてまとめることで、よりよい実践を生み出す考え方や行動の型として共有・活用可能になる。