口頭3-A-22024年8月18日(日) 15:30 - 15:55会場:1号館102
プログラミング学習環境における能動的推論の活用とその評価
- 発表キーワード
- プログラミング学習環境
- 自由エネルギー原理
- 能動的推論
本研究では,これまで,プログラミング学習において,学習者が「コンピュータとの対話」,すなわちコンピュータが出力する実行結果やエラーメッセージなどをもとに,よりよいプログラムを書けるような活動を支援するシステムを構築してきた.そこで,さらなる「コンピュータとの対話」を惹き起こすような教材について,自由エネルギー原理と C.S Peirce の推論形式を手がかりに,推論を繰り返すことを目的としたプログラミング学習環境において,能動的推論を活用し,学習者の行動と知覚の循環を推進することを試みるとともに,学習者の推論プロセスを支援するような問題群の構成法及び各問題の分類・性質について考察を進めており,コンピュータとの対話による学びの循環の在り方について実証研究を行っている.本稿では,同環境の実践において収集された多様なデータログを分析し,その結果について考察を行う.