口頭3-A-32024年8月18日(日) 16:00 - 16:25会場:1号館102
ノーコード開発における設計をどう教えるか
- 発表キーワード
- Excel
- データベース
- ノーコード
発表者は2022年度から、大学の初学者向け情報系の授業において、Excelの次のステップとしてノーコード(NoCode)によるアプリ開発を取り入れている。2023年度はそれまでのAppSheet中心の実践から、Glideにも同程度の時間を割くようにした。すると、自動で設定される要素の多いAppSheetよりも、個別に設計すべき要素が多く操作も煩雑なGlideの方が扱いやすい、と答える受講生が意外にも多いという結果になった。その原因の一つとして、ブログのようなデータストック型サービスの利用経験が受講生は(発表者の世代と比較して)少なく、複数のテーブルを持つようなデータ構造と画面設計とを結び付けにくいからではないか、という仮説を立てている。データベースの有用性を実感してもらうという目的の達成のために、アプリ開発に引っ張られすぎない授業をどう設計するか、その知見と課題を本発表で共有したい。