口頭4-A-42024年8月19日(月) 11:00 - 11:25会場:1号館102
データ・アナリティクスに対応した科目導入と既存科目との調整問題
- 発表キーワード
- データ・アナリティクス
- データに委ねて意思決定を行う(DDDM)
- “厳選”教育
データ・アナリティクス能力修得を経営・商学部の学部教育として提供する場合,教授者が考慮すべきいくつかの事項を指摘,議論することが本稿の目的である。これをワーテルロー大学の会計及びファイナンス学部の1-2年生のデータ・アナリティクス能力修得のための必修科目の新設と既存科目との融合の困難さとその調整問題をしたStratopoulos and Vanden Bosch(2019)とKennedy and Stratopoulos(2022)を俎上に載せて行う。これらの先行研究の検討を通じて,本稿は次の三つの点を述べた。(1)大学教育の大衆化に対する迎合教育と揶揄されることを避け,高等教育機関が掲げる信念/理念に基づいたカリキュラム設計を行うこと,(2)新設科目を設定する際,カリキュラム体系が埋没してしまうことがないように,既存科目を含めた厳選主義に基づき開講すべき科目を厳選すること,そして(3)教授法研究のみならず,最善な教材研究かつ開発を行うことである。