口頭4-B-32024年8月19日(月) 10:30 - 10:55会場:1号館103

メタバースの教育活用における可能性と課題

倉茂 友杜(茨城大学人文社会科学部現代社会学科 )

発表キーワード
メタバース
教育活用
デジタルディバイド

オンライン教育が普及した昨今、メタバース(三次元仮想空間)を用いた学習環境に対する注目が集まっている。本研究は教育の現場で効果的にメタバースを活用するための提言を行うために、メタバースを使いこなすことができる生徒とそうでない生徒のデジタル格差の実態と家庭環境におけるデジタル教育の必要性を明らかにすることを目的としている。メタバースの利用実態や日常的なデバイスの活用状況、メタバースの教育活用への意識について、大学生を対象に質問紙調査を行った。その結果、メタバースの認知度とメタバースの教育活用に対する期待は高かった一方で、日常的にメタバースを活用する人はほとんどおらず、メタバースの使い方を家庭で教えることについて、消極的な意識の人も多かった。学校教育におけるデジタル格差の背景には、各家庭でのデジタル技術の活用経験の差が大きく関係しているのではないかと考察した。