無事を知らせるローリングストック

発表キーワード

データサイエンス

震災

プログラミング

本論では、地震大国である日本において災害発生時に人々が抱く不安のうち、「家族との連絡手段の確保」と「避難袋の備蓄・管理」の2点に着目し、これらの課題に対する解決策として筆者が開発した装置「無事を知らせるローリングストック」を提案する。本装置は、災害時の安否確認と備蓄品の有効管理を同時に実現することを目的として設計されたものである。本稿では、装置の開発に至るまでの課題設定・データ収集・分析のプロセスを概観し、さらにデバイスのプログラミングや運用方法を具体的に示す。最終的に、地域に根ざした震災対策としての実用性と持続可能性について検討を行い、今後の防災活動への応用可能性を論じる。