口頭1-B-12025年8月22日(金) 09:30 - 09:45会場:203

なぜ水はけの悪いグラウンドなのか?

隈元 泰輝(鹿児島県立鹿児島中央高等学校)

発表キーワード
水たまり
粒径
土壌

鹿児島中央高校のグラウンドにおいて、降雨時に水たまりが形成されやすい箇所とそうでない箇所が存在する原因を探究した。仮説として、地表土壌中の粒径分布、特に粘土質の割合の違いが関与していると考えた。調査では、水たまりができた地点とできなかった地点の土壌を採取し、吸水率測定、ふるい分け試験、および水中沈殿実験を実施した。その結果、吸水率の高い地点では粒径0.5mm以下の細粒分、すなわち泥分の含有量が多いことが判明した。このことから、泥分の多い土壌が水たまり形成の要因であると推察される。今後は地表層のみならず、地下層における土壌構造の影響も考慮し、さらなる調査を行う予定である。また、本研究成果は学校施設や地域広場の水はけ改善に資する知見を提供し、SDGs目標11「住み続けられるまちづくり」にも貢献できると考える。