口頭1-A-72025年8月22日(金) 11:40 - 11:55会場:202

赤ちゃんポストの認知と法整備に関する海外比較と普及提言

西垣 里音(聖徳学園高等学校)

発表キーワード
赤ちゃんポスト
母子支援
福祉

日本では赤ちゃんポストの制度の普及が進んでおらず、若年層の中絶件数や育児放棄の問題が深刻である現状を中学時代の探究活動を通じて知った。この現状を打破するためには、赤ちゃんポストの認知度を広め、各地に設置するべきだと考えた。だが、日本の現状は赤ちゃんポストに関する法整備も進んでおらず、母子支援の社会的制度も不足している。海外に目を向けてみると、赤ちゃんポストが普及しており、法的制度も整っている国は多数ある。高校では制度の必要性を社会に訴えるための普及活動を本格化させ、学生団体を立ち上げ、区議会議員との意見交換や支援制度に関する提言を行った。本発表では、自校生徒を対象とした認知度調査と、多国籍に渡る自校のネイティブ教員への聞き取り調査などをもとに、日本社会が抱える母子支援の課題を明らかにし、海外の事例と比較しながら、母子の命を守る仕組みとしての赤ちゃんポストの可能性と必要性について考察する。