口頭1-C-32025年8月22日(金) 10:10 - 10:25会場:204

地方と若者をつなぐ関係人口創出イベントが自治体にもたらす変革

髙橋 亜由美(聖徳学園高等学校)

発表キーワード
地方創生
関係人口

本研究の目的は、関係人口を創出するイベントが地方自治体に与える影響を明らかにすることである。私は高校1年時に参加した課題解決イベント「Region Link」で熊本市を訪れることになり、現地でのフィールドワークや市長へのプレゼンを通じて地方と関わる中で、関係人口創出に関心を持った。この経験で、イベントが地方自治体にどのような影響をもたらしたかを知りたいと考えるようになった。現在地方では若者の流出が続き、2020年の国勢調査によれば東京圏への転入者の約4割が20代であり地方圏ではこの年代の人口減少が顕著である。また、都市部の学生の地方への無関心も課題で、地方との接点を持つ機会が少ない。こうした中、定住に限らず地方と多様に関わる「関係人口」の創出が若者と地方をつなぐ新たな可能性として注目されている。本稿では、参加自治体にアンケートを実施し、そこから見えてきた関係人口創出の意義と影響を論ずる。