口頭4-A-22025年8月23日(土) 10:00 - 10:25会場:101
全学データサイエンス教育における生成AI・電子教科書利用の状況把握と促進施策
- 発表キーワード
- 学習ログ活用
- 学習者分類
オンデマンド型の授業では,学生の能動的学習を実現するため,学習支援として生成AIの活用や電子教科書の導入が進められている.しかし,従来の教育現場での利用状況分析は,利用回数や使用時間などの量的データは把握できるものの,学習者の思考プロセスや理解度などの質的側面を十分に捉えきれていないという課題がある.そこで本報告では,同志社大学が実施する全学共通教養教育のデータサイエンス科目において提供される生成AIサービスと電子教科書の利用履歴の分析を行い,ログデータを基に代表的な利用者像の把握を行う.具体的には,生成AIサービスの利用ログをクラスタリング手法により分類し,学習者の行動パターンや学習過程を明確にする.それにより,オンライン学習プロセスの透明性向上や個別最適化支援の実現が期待される.得られた知見を基に,教育現場における生成AIと電子教科書の効果的な活用促進に向けた具体的施策を検討する.