口頭3-C-42025年8月22日(金) 16:30 - 16:55会場:203

小学校低学年におけるタッチタイピング習得実践に関する研究

長澤 直子(京都先端科学大学)

発表キーワード
タッチタイピング
小学校低学年
小学校生活科

本研究では、iPadを1人1台で使っている首都圏私立小学校の児童(1、2年生)を対象として、生活科の授業において実践したタッチタイピング習得のための練習、および終了後のアンケート調査の成果を報告する。この小学校では1年生からローマ字の学習をしている。導入はタッチタイピング指導経験が豊富な大学教員がゲスト講義の形で担当し、その後の指導実践を担当教諭が担った。iPadには有線の物理キーボードを接続し、ソフトウェアは教育ネット㈱の『らっこたん』を利用、練習は授業冒頭に5分〜10分程度実施した。実践の結果、タッチタイピングの習得へ向けては低学年特有の問題点が浮き彫りになった。アンケートでは「楽しい」が大勢を占めた一方で、一部に「手元を見ないのが難しい」という意見も散見された。小学生が練習を開始するべき適切なタイミングと、持続可能な良い成果に繋げるための条件を、調査結果から検討していきたい。