口頭1-C-62025年8月22日(金) 11:20 - 11:35会場:204

エゴノキ・ムクロジに含まれるサポニンに関する研究

日髙 元太(鹿児島県立錦江湾高等学校)

発表キーワード
ムクロジ
サポニン

合成界面活性剤による環境汚染は解決すべき課題の一つである。合成界面活性剤は微生物による分解がされにくく生態系に長く蓄積されるため長期間にわたって自然環境に悪影響を及ぼすことになる。本研究では一般的に洗剤などに用いられる界面活性剤と全国の雑木林に自生しているエゴノキとムクロジに含まれるサポニンの比較実験を行うことでサポニンがどのような働きをするのかを明らかにすること,そしてサポニンを用いて自然由来の生分解性の洗剤やハンドソープを開発することで水環境中に排出される有機物を減らすことを目的とする。研究の結果サポニン水溶液は濃度17.8% が適すること,エゴノキ水溶液はアルコールほどの除菌効果はないがハンドソープと同等の除菌効果があること,ムクロジ水溶液はアルコールと同等の除菌効果があることがわかった。それにより低コストかつ生分解性でアルコールかぶれを起こしにくい界面活性剤を作成できると考えた。