口頭1-A-32025年8月22日(金) 10:10 - 10:25会場:202

宗教対立がインドの政治に与える影響とその解決に向けた取り組みに関する考察

山上 瑠奈(郁文館グローバル高等学校)

発表キーワード
宗教・民族対立

インドでは、ヒンドゥー教とイスラム教間の宗教対立が長年にわたって続いている。対立の原因の一つとして、植民地時代に支配していた国が統治を容易にするために片方の立場を有意にした政策を打ち出したことが挙げられる。この問題は現在では政治上は解決しているが、根深く人々の意識に根付いている。このような2つの異なる価値観が衝突し対立するという構図は世界中に散見され、その解決には至らない国がほとんどである。しかしながら、アフリカにあるルワンダ国ではツチ族とフツ族の対立が起こり、ルワンダ大虐殺と言われる民族間紛争が発生した歴史がある。しかしながら、現在では民族の違いという意識を変革し、抜本的な教育制度の改革を行ったことにより、「アフリカの奇跡」と呼ばれるほどの発展を遂げた。本論では、ルワンダの取り組みを考察し、インドの宗教対立構図に対する変革を提案するものである。