2008 PC Conference は終了しました。
多くの方々にご参加いただき、誠にありがとうございました。

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2008 PC Conference
実行委員会事務局

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開催挨拶

 2008PCカンファレンスは、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)で行います。今年のテーマは、「創発する学び」です。

 学びという“関係性”は、インターネットをはじめとした多様なネットワーク環境のなかで、今までとは異なった新しい学びのスタイルをもたらすかもしれません。単に効率的に知識を伝授するだけならば、教室のドアを閉じ、教師が真面目に、しかも静かに真剣に教師の話に耳を傾ける多くの学生を相手に、上手に話しをすれば、それだけで教育効果は申し分ないものになるでしょう。しかし今、わたしたちが求めている学びとそこでの“関係性”は、知識の効率的な伝授ばかりでなく、それを超えた何かを期待しているはずです。そこで大事なことは、教師と生徒や学生との関係ばかりでなく、生徒や学生たち同士のコミュニケーションやコラボレーションを通して、さらには外部のネットワーク環境を積極的に活用することで、ダイナミックに沸きあがってくる新しい知識の創発であり、同時にそのような知識創発を誘発するプロセスそのものです。世に言う、学力テストの世界ランキングが下がったという類の事実に一喜一憂するのではなく、知識の発見と創造のプロセスにストレートに関わる学びの“関係性”こそが、もっと本質的な問題なのです。そこで今回のPCカンファレンスでは、学びの“関係性”について、新しい時代状況の中でどのような変化が期待されているのか、そしてそこではどのような創発がみられるのか、を考えてみたいと思います。

 SFCは、1990年にインターネットを情報基盤として、教育と研究の融合さらには文理融合という、二つの新しい学びの方向性を定めて開校された社会実験キャンパスです。その方向性は今でも支持され、次代への一層の変革を求めて、新しい学びの“関係性”に向けた具体的な実践が模索されています。今回、PCカンファレンスをSFCで開催するにあたり、主催者として、参加者のみなさんと一緒に「創発する学び」について議論できる場を提供するように努力したいと思います。ぜひ、ご参加ください。


2008PCカンファレンス実行委員長
熊坂 賢次 慶應義塾大学環境情報学部