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若者が新聞を読まなくなって久しい。また,テレビに対する興味も急速に薄れている。そういう中で,ここ一,二年,テレビ,新聞,雑誌・本などのマスメディアを取り巻く環境は劇的に変化している。大手新聞社も徐々にであるが,電子新聞へと乗り出してきている。出版の世界でも,Amazon,Appleなどがデジタル書籍リーダーを発売して,デジタル書籍の世界が一気に広がってきている。
しかし,マスメディアにとってはより深刻な事態が生じている。これまでマスメディアのステータスを象徴していた広告出稿額が激減したのである。これは,単なる一過性的な傾向ではなく,全国をターゲットにして,普遍的な視聴者・読者像に向けて一方向で情報を伝達するというマスメディアのメリットがもはや機能しなくなったことを象徴しているのである。
その一方で,掲示板,ブログ,SNS,ツイッターなどのソーシャルメディアが隆盛を迎えて,そのリアルタイム性や波及力の強さを特徴としながら,人間の新しいつながりを可能にしてきている。
マスメディアの低落と,ソーシャルメディアの隆盛の中で,メディア環境はどのように変化するのか。佐々木俊尚は,今後はその中間的なメディアとしてのミドルメディアの役割が大きくなる,という。それは,地域,ジャンル,趣味などに特化された情報コミュニティーであり,国民という擬制された視聴者ではなく,パーソナルに近い形でのメディア空間となるであろう。
CIECやPCカンファレンスも創設10年以上を迎える中で研究の方向性も変化してきている。当初は,主としてコンピュータやインターネット自体を対象にした研究が大半であったが,ここ数年,それらを取り巻く社会環境をも視野に入れることで,より広い視野から,学びや学びの方法論について議論する方向へと変わってきた。 そうしたわれわれの側の変遷の中で,前述のようなメディア空間,メディアの公共圏が変容してきているとすれば,それが教育や学びとどのようなつながりをするのだろうか。
メディア空間の変容の中で,われわれはどのような教育現場に接し,どのように生徒・学生と接し,どのような社会と対話をすべきなのか。この基調講演では,より広い視野から,われわれの学びや教育を考えたいと思う。
1964年7月から2008年9月まで44年間にわたり放送されたTBSラジオの「全国こども電話相談室」では,こどもの質問に対してさまざまなジャンルの専門家 が生放送で全て応える形式で番組を構成してきた。こどもたちの「なぜ」「どうして?」という素朴な疑問に大人たちが真正面から「応える」というコンセプトに,本番組の面白さの原点があったと言えるだろう。
戦後の教育における経済優先の流れに沿って知識注入型の教育が主流となってしまい,こどもたちの知的好奇心を伸ばすことが欠けてきたことに危機感が切っ掛けで番組が生まれたという。ではどうしたら良いか。試行錯誤の中で, Q&Aを羅列するのではなく,こどもたちの「発想」「ものの見方・考え方」そして「考えるプロセス」を重視した番組構成が生まれ,それによって「長寿番 組」として育ったのである。
つまり,この番組は,我々CIECが重視する「メディアを介してどのように学びを促せるか」という問いかけと同じ基盤をもっていたのだ。そこで,本シンポジウムでは,学校教育のみならず社会全体がデジタルネットワークメディア 環境になりつつある現在,「メディア環境における学び」の原点とも言うべき本番組に焦点をあてることとした。メディアと介したこどもとの対話を通じ,「気づき,学び,考える」ことの面白さを,質問者のみならず回答者もが味わう本番組は,これからのメディア社会における「学びの共同体」づくりに多くのヒントを与えてくれるに違いない。
今回,TBSラジオから電話相談室の番組リソースの提供を受け,CIEC学会のプロジェクトの立ち上げを行う起点として,どのような取り組みが可能なのか,それについてもこのシンポジウムで議論したいと考える。
趣旨:情報教育の目的は,高度に発展を続けている情報化社会に対応できる人材育成にある。それは“自分の目的に応じた情報活用能力”の獲得をめざすとも言える。
この間,初等中等教育においては学習指導要領の改訂が重ねられ情報教育の本来あるべき姿を明らかにすべく議論が深まっている。
しかし,これとは対照的に,いちはやく情報教育を始めた大学では,今に至っても情報教育の過渡期と言われ続けた時代とさほど変わらない教育内容が多くの大学で続いている。さらには,若者は情報機器に慣れ親しんでいるというイメージが先行し,情報教育が軽視される傾向にすらある。
どの教育シーンにおいても共通に抱える問題として,限られた時間の中で“自分の目的に応じた情報活用能力”の獲得のために学ばなければならない項目が増え続けていることがある。これは情報化社会の進展に比例しており,当然,情報技術に関するスキルの習得を中心にした情報教育だけでは不充分と言える時代がやってきた。
そこで,本シンポジウムでは,高度に発展した情報化社会において“自分の目的に応じた情報活用能力”とはいったい何なのか,そのために必要な情報教育についてのディスカッションを通して今後の情報教育の新しい方向性を見出したい。
また,本シンポジウムの会場である東北大学では,情報活用の論理的・創造的能力を養うことを目的にした「情報リテラシー教育専門職養成プログラム」に取組んでおり,このプログラムからも示唆を得たい。
不安定な経済情勢は,学生に対し,大学での「学び」,その先の「キャリア」への不安をもたらしている。大学もそのニーズに気づき,厳しい財政状況にもかかわらず,「キャリア支援センター」を設立・強化したり,講義を開設したりしている.しかし,学生のニーズは多様化・分散化しており,一人の教員が大勢の学生に教室で教えるという「1対nの学び」によっては対応に限界がある。
ところで大学生協には,「キャリア形成支援事業」という事業があり,数多くの大学にはできない試みがなされてきた。例えば多くの大学生協が開催しているパソコン講座において,先輩と後輩,時には友達同士がお互いに学び合い,教えあう「ピア・ツー・ピアの学び」,換言すれば「みんなでつながる」「共創」というノウハウを持っている。
これらは,学生支援という目標を共有していながら,片やオフィシャル,片やビジネスとして接点を持たなかった.本シンポジウムでは,お互いにあまり知るところのなかった「キャリア支援センター」と「キャリア形成支援事業」の双方に登壇を願い,論点を整理し,協力の可能性を模索する。
このシンポジウムの議論を通じて,参加者は大学と大学生協の新しい協力関係について,明確なビジョンを共有し,それぞれの持場で新しいスタートを切ることができる。
毎年好評の「インデキシングタイム」を初日7日の基調講演とシンポジウムの間に設けました。インデキシングとは「目次」のことです。ITフェア出展の各社にステージ上で1分間の「私のブースは面白いぞ」「新製品なので来てね」とアピールをしていただきます。つまり,ブース全体の「目次」セッションです。これを見た参加者が翌日8日に面白そうなブースへ殺到することになります。
イブニングトークは参加者のみなさんご自身で作る企画です。興味のあるテーマに分かれてお弁当を食べながらざっくばらんに語り合います。みなさんの思いを伝え合い,実際の授業や活動に生かしていきませんか。
CATはコンピュータを使ったテストです。受験者の解答に応じて次の問題を出題する方式です。英語の大規模なコンピュータテストで使われています。身近かには見かけませんが,実は,既に採点したテストが200枚も残っていれば,比較的簡単に作れるのです。100問のテストと同じ精度のテストを30問で行うことができます。ソフトウェアは無料です。
参加対象:教育・医療機関でテストやアンケートを使う方
秋山 實(東北大学大学院)
CIEC学会誌「コンピュータ&エデュケーション」Vol.28における特集「モバイルラーニングが拓く未来」を元に,iPad/iPhone4登場後のモバイルラーニングの可能性などについて語り合います。特集論文担当編集委員であられた中村泰之氏はじめ,モバイルラーニング関連の業者にも参加頂く予定です。
参加対象:モバイルラーニングのコンテンツ作成,システム構築,授業などへの導入にご関心のある方。
曽我 聡起(北海道文教大学)
プレゼンテーションをテーマとした授業はよく耳にしますが,教師それぞれ個別に実践していて,そのアプローチやノウハウに関してはあまりシェアされていないように思います。思うことを語り合い,いっしょに考えませんか。
参加対象:身分や立場は問いません。プレゼンテーションに関して思うところがある方はどなたも歓迎します。
角南 北斗(フリーランス)
パソコン講習会の実施において,大学の先輩がどのように,何を教えればよいだろうか。大学入学時におけるパソコンスキルの格差が広がりつつある状況を踏まえ,大学初年度における「情報学」との線引きや改善点などを考える。
参加対象:大学生,大学生協関係者,パソコン講習会実施関係者
斉藤 勝也(北海道大学)
IT技術の進歩により,私たちの生活は大きな変化を遂げています。恒例のITフェアには,多くのコンピュータや教育関連企業の方にご出展をいただいております。各分野の「最新」「最先端」の技術の情報が入手でき,実際に機器やソフトを試すことができます。教育・研究素材の収集や交流の場として大変好評を得ております。
ITフェアの詳細はこちらから
口頭発表112本,ポスターセッション50本の発表があります。
詳細は分科会タイムテーブルをご覧ください。
2日目の夜に行われるレセプションは立食パーティ形式です。多くの参加者,ITフェアご出展企業の皆様と交流できる和やかな懇談の場です。ご気軽にご参加ください。※参加申し込みと一緒にお申し込みください。
国立病院機構仙台医療センター小児科部長の田澤雄作先生は「子どもたちに心のワクチン『メディア・ワクチン』を!」というタイトルの啓発活動を続けています。
「メディア漬けは身体の疲労だけでなく脳(こころ)の疲労を生む。脳の疲労は慢性疲労として現われる。慢性疲労は朝すっきり起きない,朝ご飯を食べないから始まり,頭痛や腹痛などの不安愁訴を訴えるようになり,保健室で時間を過ごし,最後は不登校へ進行する。こうならないためにはまず予防が重要である。赤ちゃんの時からの生活習慣が最も大切で,3歳の誕生日まではできるだけテレビ画面との接触は避ける。小学生以降はテレビ・漫画などのメディアに接触する総時間は最大1日2時間が限界と考える。テレビゲームは控える。朝起きない,朝ご飯を食べないという症状が出始めたら,メディアとの接触時間を制限し,良質の深い睡眠を確保する。保健室に行くようになったら,メディアから離れるよう助言する。不登校となったら,1週間は完全にメディアから離れる(ノー・メディア・チャレンジ)。現代日本の子どもには『メディア教育』が必要と考えられる。」との信念に基いて活動されています。
そこで,ICT教育・情報教育の健全な普及・発展を推進するCIECの一員としては,是非臨床の現場で子どもたちに何が起こり,それをどのように解釈し,小児科医としてどのような「メディア教育」の必要性を感じているのかを深く聞いてみたいと思います。ICT活用の歴史は浅く,正しいアセスメントの確立には2,3世代の時間を要するとは思いますが,臨床現場のデータに基く田澤先生のお話には,我々がこれから推進しようとするICT教育・情報教育の健全な普及・発展にも示唆が多いと考えます。
セミナーでは小学校教育の現場における子どもたちの実情についても報告して貰い,参加者全員で子どもたちのメディア教育のあるべき姿を考える機会にしたいと思っています。(担当:大道 直人・綾 皓二郎)
CIEC会誌『コンピュータ&エデュケーション』も会員のみなさまのご理解の下,1年に2回これまでに28号を発刊することができました。この間,投稿規定の修正,投稿用テンプレートの作成等,いくつかの変更についてお知らせしてきましたが,昨年度に引き続き,改めてその趣旨をお伝えするとともに,一層の会誌の内容の充実を目指して編集委員会の編集方針についてご説明し,委員会に対するご意見をいただきたいと思います。
会誌編集委員会としましては,CIECというインターディシプリナリな組織の特徴が生かせるように多様な専門の方の投稿を共通の基準の下で採択決定し,同時に誌面に統一性をもたせるべく努めてきました。
今回のセミナーでは
をさらに目指すため,英文のタイトルとアブストラクトの書き方についてご説明し,今後も,より多くの会から投稿していただけるきっかけになればと思います。(担当 CIEC会誌編集委員会)
2006年度より高等学校で教科「情報」を学んだ新入生が大学に入学し,大学生の情報スキルや情報教育に対する知識や意識が大幅に変容するものと考えられていた。しかしながらCIECの独自調査では情報スキル等に関しても大きな変化はなく,大学生にとって,授業中に使用するノートがPCに代わるわけでもなく,学生にとってPCが身近な存在に変化したとは言い難い。
PCが学生にとって身近な存在とはなっていない一方で,ケータイは学生にとって欠くことのできない情報機器となっている。友だち間の連絡,さまざまなコミュニティーへの参加,必要な電子メールの送受信,授業の休講情報閲覧,授業での活用,情報検索,レポート作成などにいたるまでの作業をPCではなく,ケータイで行っている学生もいる。
そこで,今回の2010PCカンファレンスのセミナー3+5では,この現状に関して,以下のようなテーマに関して議論を進めて行きたいと考えている。
このような問題に対して,本年度よりCIEC小中高部会が調査を開始した「学生のICT活用実態調査」の集計及び分析結果や学生の実際の意見をもとに議論していく予定である。
12:40〜12:50 | 問題提起 |
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12:50〜13:10 | 情報活用調査結果報告(小中高部会) |
13:10〜13:30 | 報告1 パソコン所有の必要性についての学生インタビュー |
13:20〜13:40 | 報告2 大学生協の新入生向けパソコン提案のとりくみ |
13:40〜14:00 | 報告3 学生のマイパソコンの必要性について |
14:00〜14:10 | 休憩 |
14:10〜15:20 | パネルディスカッション |
15:20〜15:30 | まとめ |
(報告テーマ,報告者,パネリストは調整中。開催趣旨の範囲で,変更になる場合があります。)
(担当:CIEC小中高部会,CIEC生協職員部会)
全国的に教養教育カリキュラムの見直しが進む中で,初修(第二)外国語教育の位置づけの明確化と授業方法改善への要求が学内外で強まりつつある。英語のeラーニング教材開発は,一般的な英語学習用はもちろんのこと,TOEIC対策やリメディアル教育向けを中心に製品化が進んでいる。教育現場においても,独自開発のものも含め,多くの試みがなされている。一方,初習外国語向けのeラーニング教材開発については,ようやくICT活用の動きが本格化しようとしているところである。今回のセミナーでは,中国語,韓国語,日本語などの初修(第二)外国語教育の現場において,どのようなICT活用がなされて
そもそも英語のeラーニング教材開発に早くから取り組むことができたのは,言うまでもなく,パソコンでの画面表示や文字入力に全く問題がなかったからである。ところが,ドイツ語・フランス語などの西欧主要言語でさえ,特殊文字の表示・入力が当初は困難であり,まして中国語,韓国語,日本語などでは表示・入力に多大な労力が必要とされた。最近になって,ようやく多言語対応がなされてきたものの,学習ソフトの量は英語にはるかに及ばない。市販製品が少ない上,各教師が個人の負担によって独自開発してきているのが現状である。今回のセミナーでは,まずソフト開発過程の問題として,中国語の漢字入力,ピンイン(発音記号)入力,韓国語のハングル入力,日本語のかな・漢字入力などにおける困難をどのように克服してきたかなどの実践体験を報告していただき,多言語化が実用化された中でのICT利用の初修(第二)外国語教育の実情や今後への課題を提起する。
次に,教材のレベルと開発体制の問題を取り上げる。初修(第二)外国語学習は基本的にゼロからのスタートであり,教材はどうしても入門中心となりやすい。その多くは音が鳴り,ムービーが流れる簡単なマルチメディア教材で,なかなか中・上級者向けのソフトが開発されにくい点が挙げられる。学習者の多様なレベルに対応するためには多様な水準と内容のものを,いろいろな場面設定において用意する必要があり,英語に匹敵する質量を揃えるためには教師個人の努力では到底及ばない。如何にしてこの問題を解決すべきか,参加者とともに考え,教師間の協力は可能か,キラー・アプリケーションで一斉に教材開発に取り組むか,または大規模な製品開発に協力すべきかなど,考えられるさまざまな可能性を探っていきたい。(担当:CIEC外国語教育部会)
福光 秀克 レノボ・ジャパン株式会社 ディレクター
現在,世界情勢及び経済は大きな変革期をむかえています。富は集中し,二極化が進んでいます。世界的な人口の増加に伴い,需要は増加し ていますが,その一方でグローバリゼーションの急速な進展により,企業の競争は激化しています。過去の勝者が継続して勝ち続ける事は難しい時代になってきており,競合は世界のどこから現れるか分からない時代なのです。まさにグローバルな視点で物事を捉える必要がある時代で,働く国や地域に依存せず,世界のマーケットに対してビジネスを展開可能な時代であります。そのような時代に対応するために,人材育成の観点でも,今後は人材のグローバル化がさらに必要となってくるでしょう。このような時代背景の中で,教育分野においても同じように大きな変革が起こっていると考えられます。多様なPCデバイス,ネットワーク環境の変革,クラウドコンピューティングの台頭など,多くの変化が見られます。このような変革に対処する為に,レノボが実践している教育セクターに対する戦略をご紹介させていただきます。
レノボの教育セクター戦略は,3つの枠組みで提供しています。1つ目は,教育分野における実践的先駆者として,世界中の教育者の興味と関心をつかむ事です。2つ目は,学生への妥当性を高める事です。3つ目として,包括的なアプローチと完全なソリューションを通じ,エンド・ツー・エンドで教育的価値を提供する事です。この戦略によって,レノボは変革のあらゆる局面に対応し,教育機関の成功を最大化してまいりました。結果として,15年以上で500を超える導入実績を持つことが出来,200万台超のインストール実績を残しました。
上記の戦略を実行する中で,多くの成功事例がワールドワイドにおける教育機関でのベストのプラクティスとなっている導入事例についてご紹介させていただきます。ノーザン・ミシガン大学 (NMU) では,新入生全員が公平な立場に立ち,最良のPCツールでダイナミックな学習体験を享受できるように,レノボのThinkPadノートブックを十数年以上に渡って使用し続けていますが,現在ではインテルとの協業により地域WiMAXも導入しており,利便性の追及を実践している事例です。セイクリッド・ハート大学では,レノボのThinkVantageテクノロジーを利用し,総所有コストの削減に役立てています。
シンガポールでは,主要な大学および技術専門学校とのパートナーシップをレノボは締結しており,シンガポールの教育セクターで,2008年度のNo1モバイルPCメーカーです。オーストラリアの教育セクターでNo1のPCメーカーであるレノボは,NSW 教育省仕様のカスタム・ネットブックを考案し,2009年5月より,220,000台のネットブックを供給いたしました。高度なネットワーク・セキュリティ,遠隔操作による運用管理,人間工学に基づいた児童に優しい設計を考慮したネットブックを製造し,成功した事例です。
このような数々の導入を成功裏に行うことが出来たのは,レノボのThinkVantageテクノロジーが下支えしたからです。HDDへの衝撃を抑える機能や,トラブル時に迅速にデータを復旧する機能,迅速・簡単なデータ移行を実現する機能など,レノボPCならではのThinkVantageテクノロジーがあります。インテル,マイクロソフト,シマンテック,クアルコムとの戦略的アライアンスパートナー協業体制,ノースキャロライナ,モーリスビル,北京,日本の大和研究所による研究開発に対しての積極的な取り組みにより実現しております。PCのライフサイクルを設計から廃棄まで全てカバーする事が可能で,廃棄の部分で,環境に配慮しながらセキュリティ・リスクを軽減し,古くなった電子機器を最大限に活用する事が可能です。本年6月にThinkTank(http://thinktank.esg.us/)が開催される予定ですので,8月のPCカンファレンスでは最新の事例をご紹介させていただきます。
(担当:大学生協連)
※ご好評につき会場の関係で立ち見となる可能性があります。ご了承下さい。
席は先着順になりますので早めに会場にお越しください。
近年,効率的かつ効果的な学習方法の一つとして,eラーニングが様々な大学で実施されている。eラーニングを実施するために,コース・マネージメント・システム(CMS)が利用される場合が多いが,CMSの重要な機能の1つが,オンラインでテストを課し,それを学習者が解答し,その結果を自動採点・成績集計する機能であると考えられる。様々な科目で利用されているが,オンラインテストの内容は,多肢選択問題,○/×問題,数値入力問題,簡単な記述問題がほとんどであり,数学を始めとする自然科学のテストで必要になるであろう,数式の解答を求め,その解答を数式として正誤評価することは,現状では限られたシステムにおいてのみ可能となっているにすぎない。そのようなシステムの一つとして,本プレカンファレンスでは,英国で開発されたSTACK というシステムを取り上げる。STACKは数式の正誤評価を行うため,数式処理システムとしてMaximaを採用するなど,全てオープンソースソフトウェアで構成され,数式評価可能なオンラインテストを提供するだけでなく,CMSの一つであるMoodleとの連携により成績管理も可能となる。なお, SATCKは日本語化されたものも公開されている 。 本プレカンファレンスでは,デモンストレーションを交えてSTACKの機能を紹介すると同時に,ハンズオン形式で,実際に参加者に利用体験をしていただき,それをもとに,効果的な利用に関する議論を行うことを目的とする。
(1)STACKの紹介プレゼンテーション(約30分)
●機能紹介
●利用例の紹介
(2)ハンズオンによる実習(実施状況をみて60〜90分)
●こちらで準備したサーバ上に臨時アカウントを作成し,問題を解く
●教師の立場として問題を作成し,Moodleの小テストに追加
(3)ディスカッション(随時)
備考:本プレカンファレンスは参加者がノートパソコンを持参し,実際に問題解答・問題作成などの作業を行う形態を想定しているが,聴講のみの参加も歓迎いたします
2010PCConference
実行委員会事務局
ご意見・ご質問はこちらの連絡先へお寄せください。
〒166-8532