口頭3-E-12022年8月12日(金) 14:50 - 15:15会場:303

コロナ禍での大学生のストレスと遠隔授業

大橋 裕太郎(芝浦工業大学 工学部情報通信工学科)

発表キーワード
コロナ禍
ストレス
遠隔授業

新型コロナウイルス感染拡大時の大学生のストレスと遠隔授業の関係について2021年に国内の学部生と大学院生を対象にオンラインアンケート調査を実施し、2,096名から回答を得た。回答者全体と男子学生では因子I(抑うつ・不安)とIII(無気力)が高く、女子学生では調査した3因子(因子I、II(不機嫌・怒り)、III)すべてが先行研究より高いことが分かった。具体的なストレス要因については、「就職や進路など、将来に対する見通しが立たない」という回答が最も多かった。ストレスの原因として「遠隔授業」を挙げる人は5.4%にとどまった。大学生の遠隔授業に対する評価については、肯定的な評価をした人(53.5%)が否定的な評価をした人(17.7%)を大きく上回った。デジタル教材はそれほど問題ではないものの、先生や友人に遠隔で質問しづらいことが遠隔授業の難しさにつながっている可能性があることが分かった。