口頭3-B-42022年8月12日(金) 16:20 - 16:45会場:201B

チャットボットのルール記述を利用したAIとプログラミング教育の試み

吉田 智子(京都ノートルダム女子大学)

発表キーワード
AIと人間の共同作業
チャットボット
プログラミング教育

著者らが開発した「チャットボットのルール記述を利用したAIと人間の共同作業を学ぶための教材」の教育実践を報告する。これは,童話の読み聞かせをする音声チャットボットが作れるもので,チャットボットに対して学習者がルールセット(質問と答えのペア)を定義しておくことで,チャットボットに応答させることが可能になる。今回は大学での教育実践であるが,初等教育で求められるプログラミング的思考を学ぶために使えると同時に,中等教育で本格的にプログラミングを学ぶ際の準備として使えると考えた。なぜなら,「この表現が登場したらこの応答を返す」というチャットボットのルールセットの定義には,プログラミングにおける条件分岐を書く論理的思考力が要求されるからである。さらに,この教材での実習では,AIというものが人間の指示によって動いていることも実感できたため,これを「AIとプログラミング教育」のための教材と考える。