口頭1-A-32022年8月12日(金) 10:10 - 10:25会場:201A

BSアンテナで局地的豪雨予測Ⅱ~SNSやIoTを活用した観測網の全国展開~

前原 凛花(鹿児島県立錦江湾高等学校)

発表キーワード
線状降水帯
災害予測
システム提案

局地的豪雨の予測は困難であり,ドロップゾンデや地上デジタル放送の電波利用など,様々な測定が行われているが,高校生には難しい。一方で,BS放送が荒天時に乱れることは一般的に確認されている。BSアンテナの価格は安価で,世帯普及率も 75.1%と非常に高い。BSアンテナを用いた気象観測は,ゲリラ豪雨の予測に利用した検証結果が公表されている。本校でも昨年度,雨のときに受信強度が減衰することを確かめた。しかし,いずれも観測点が1点で,再現性の確認が不十分なため,気象観測の方法として確立していない。本研究の目的は,BSアンテナの受信強度を利用した,豪雨予測システムの確立である。各家庭のBS放送の受信強度を,ネットワークを利用してクラウド上に集約し,受信強度と観測された地域をビッグデータとして扱うことで,雨雲の動きを捉えることができれば,災害時の避難の指針となり,多くの人の命を救えるのではないかと考えた。