口頭2-B-22022年8月12日(金) 10:00 - 10:25会場:202B

MASを用いた坂の多い地域における災害時避難ルートの検証と避難誘導アプリの提案

小笠原 和香(お茶の水女子大学)

発表キーワード
MAS
避難経路

本研究では, MAS(マルチエージェントシミュレーション)を用いて災害避難における最適経路を求め, それを応用するモバイルアプリを開発し, 災害時避難安全性向上における情報技術の活用を目指す。災害時の避難では, 高齢者や身体の不自由な人など, 要支援者への配慮が必要である。特に急坂や階段は要支援者にとって移動の妨げとなるため, 避けるべきである。しかし避難開始地点や向かうべき避難所は災害状況, また住んでいる地域によって異なる場合があるため, 安全なルートを素早く選択することが求められる。そこで本研究では, 高低差の大きい地域を対象としてシミュレーションを行い, 移動が困難な避難者でも安全に目的地へ辿り着くためのルートを求める。さらにアプリケーションの地図上に道順や避難所, 階段などを表示することで, 避難誘導アプリによる支援を試みた。