口頭1-A-62022年8月12日(金) 11:10 - 11:25会場:201A

細菌のべん毛運動におけるフリッキング現象の解明 ~細菌ロボットを用いての考察~

狩野 遥斗(長崎県立長崎南高等学校)

発表キーワード
フリッキング
細菌
べん毛運動

細菌の遊泳運動の中で起きるフリッキング現象は細菌の器官とどのように関係があるのだろうか。細菌が遊泳運動中に方向転換を行う際、まれに起こる特に大きな角度の方向転換をフリッキング現象という。フリッキング現象の発生要因の一つに「フック」と呼ばれる細菌の器官が関係している可能性があるとの先行研究はあるが、実際にフリッキング現象とフックの関係性を説明できる実験データは少ない。本研究ではフリッキング現象とフックの関係性を明らかにするために、細菌べん毛モデルを制作し、それをフックを模したシリコンチューブでモーターと連結させた。また、それらをArduinoを用いたプログラミングにより回転させることによって、細菌運動の解明を目指して検証実験を行った。その結果、方向転換時の回転運動の際にフックがべん毛の動きを変化させていることが分かった。