16. 学校教員を対象とした授業でのICT活用頻度と指導への自信に関する調査研究

発表キーワード

ICT活用

学校教員

調査研究

2019年に文部科学省より「GIGAスクール構想」が発表され，さらに2020年以降，新型コロナウイルスの影響により，学校現場においてICT環境が急速に整備された。こうした「1人1台端末」の実現は，学習の充実に効果が期待される。他方，ICT活用については教員自身が活用するだけでなく，児童生徒や同僚教員に対する活用の指導も重要となるが，こうした指導に対する自信がどのように身につくかは明らかとなっていない。そこで本研究では，授業でのICT活用頻度に着目し，児童・生徒や同僚教員へのICT活用の指導の自信についての調査を行った。その結果，児童・生徒への指導に対する自信はICT活用頻度により高まることが明らかとなったが，一方で同僚教員への指導に対する自信は影響が少ないことが明らかとなった。このことから，今後の学校でのICT活用については，教員間でICT活用の知見を共有する方法への課題が示唆された。