スポーツＤＸを俯瞰する～特に育成指導支援におけるデジタル貢献の可能性～

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スポーツ

DX

育成指導

近時、アスリートのハイパフォーマンスには目を見張る。東京や北京の五輪・パラリンピックにおける選手達の躍動は記憶に新しい。また、野球の大谷翔平選手の二刀流は驚異的でさえある。その背後にあるのがスポーツ科学の進展とスポーツトレーニングの指導における「デジタル技術」の活用である。それを「スポーツDＸ（デジタルトランスフォーメーション）」と仮に呼んでみよう。センサー、コンピュータ、ネットワーク等を通じたデータ集積とＡＩ分析等が育成指導支援から医学的知見に裏付けられた体調管理に至るまで大きく寄与している。また用具・道具等の開発や競技施設改良から戦術・戦略形成に至るまで多くの側面を支えている。 そこで本論では、「スポーツＤＸ」を俯瞰的に概観整理すると共にハイパフォーマー育成指導事例等を紹介し、今後の育成指導支援におけるDXの可能性（広義の「スポーツにおけるコンピュータ利用教育」）を議論する。