メタ認知の視点を考慮に入れた「学びのスタイル」による対面式情報基礎授業の調査

発表キーワード

学習スタイル

学習者分析

情報基礎教育

学習者の学びの個性に対応する方策として，学習スタイルを考察するという枠組みは従来から研究されている．筆者らは，独自の学習スタイル調査手法である「学びのスタイル」アンケートの研究開発に取り組み，更なる改善を求めてメタ認知に関する知見を組み込んだアンケートの開発を実施してきた．他方，その適用先である甲南大学の情報基礎教育の授業は，2020年および2021年はオンライン開講を余儀なくされ，オンライン授業の中でのデータ収集を実施してアンケートから得られる知見を検討してきた．本研究は，2022年の取り組みとして，対面式授業の中でアンケート調査を実施し分析を試みるものである．改善を試みた「学びのスタイル」アンケートが，対面式授業の中で学習者からどのようなレスポンスを引き出せるかを検討するとともに，2020年と2021年にオンライン授業で収集したデータとの比較を通じ，対面化による影響の検討も試みる．