初学者のためのAI・データサイエンス入門授業の試み

発表キーワード

文系のためのAIとデータサイエンス教育

AIやデータサイエンスは現代人にとって必須の知識と言われるが，初学者，特に，高校時代に数学や情報を意欲的に学んでいない学生にとっては，授業において理解することを諦めてしまうことが少なくない．その理由として，教師が説明を簡単にするために内容を単純化し過ぎたり，仕組みや理論にこだわり実社会との関連が不明瞭であったり，知識として身につけた内容を確認する場がなかったりすることが挙げられる．本報告では，これらの課題を解決するために，我々が行なった文系女子大学でのAI・データサイエンス入門授業を紹介する．授業は，(1) 実社会で使われるAIやデータサイエンスに主眼におき，そこで利用されている技術や仕組みを学ぶ， (2) 学んだ知識を確認するためのプログラミング実習を行う，という二部構成で行った．学生からも好評で，デジタル社会を生き抜く上でのリテラシー教育として有益な教授法の１つになりうると考える．