音声チャットボットを活用した学習支援アプリの開発

発表キーワード

AIと人間の共同作業

チャットボット

プログラミング教育

本稿では、学習支援を目的とした音声チャットボット活用の研究について述べる。昨年の研究ではAIチャ ットボットの体験実習を目的としたプロトタイプを作成したが、スマホを日常的に使っている学生には馴染 みやすかった。この実績を踏まえて、授業の復習などに活用できる音声チャットボットの実現を構想した。 学生に寄り添う受け答えができるよう、従来のルール型チャットボット・エンジンに、音声合成のための音 声コーパスと知識を表現する固有表現コーパスを付加する「仮想人格」のアーキテクチャを考案した。固有 表現コーパスは、『京都検定』の問題構成( 択 問)をヒントに案出したが、同フォーマットに従えば、 任意の学習テーマを扱う音声チャットボットを制作できる。ここでは「仮想人格」アーキテクチュアを中心 に音声チャットボットの概要を説明する。