口頭4-B-52023年8月19日(土) 11:30 - 11:55会場:304

伝統的生活様式のアーカイブを活用した地域づくり学習の提案

笹谷 康之(立命館大学)

発表キーワード
アーカイブ
伝統的生活様式
地域づくり学習

国は地方の個性を活かしながら社会課題の解決と魅力の向上を図るために、デジタル田園都市国家構想を推進している。持続可能な地域を再生するには、一昔前の循環型社会の統合的な知恵の継承と、地域DXとの融合が重要である。南北朝時代から高度経済成長期前の1960年までの農山村では、集約的な農業を営み、食料・燃料の大半を身近な生活圏で自給し、自律共生型で地域共同体が運営されてきた。この一昔前の伝統的生活様式を、地図、資源循環図、歳時暦などの分かりやすい図解でアーカイブ化して発信し、住民、生徒・学生、行政やその他関係者が共有して学び、内発的な地域づくりに活用することを提案する。京都府北部の丹後の地形変化が少ない地域を対象に、住民、学生、まちづくり関係者が、着手し始めたフィールドワークとDXを活用した、地域づくり学習のしくみを報告する。