口頭1-A-92023年8月18日(金) 12:10 - 12:25会場:201A

1人1台端末の自主学習への活用~スケジューリングと個別最適化の学習効果について~

栗山 真幸(長崎県立長崎南高等学校3年)

発表キーワード
1人1台端末の活用
スケジューリング学習
学習アプリの個別最適化機能

本稿はCIEC春季カンファレンスで発表した「高校生は1人1台端末を学習にどう活用し、どのような効果を感じているのか」の継続研究の報告である。今回は①7回の古文単語テストののべ366名の受験者に対し、提示したスケジュールに従って学習したか、学習アプリの個別最適化機能を利用したか等の質問を行い回答と得点との相関を見る。②学習アプリの開発者にインタビューを行い、設計の意図や今回の調査結果をどう見るのかについて意見を聞く。③他社の学習アプリの開発者にインタビューを行い、アプリの機能の違いがどのような考えに基づくのかを尋ねる、の3つのアプローチで行った。その結果、短時間繰り返し教材を見流すスケジューリング学習や学習アプリの個別最適化機能の活用には知識定着に一定の効果が見られた。また、学習アプリ開発者との対話を通じてグループ学習で意欲が向上するという示唆を受け、1人1台端末の活用に新たな視点を得た。