口頭1-A-52023年8月18日(金) 10:50 - 11:05会場:201A

地方における技能実習生の生活行動の分析と検討

勝見 薫(九里学園高校)

発表キーワード
多文化共生
技能実習生
地方都市

日本に訪れる外国人や在住外国人は年々増加しており,我々との接点も少しずつ増えつつある。しかし在住外国人の偏在性は大きく,地方の外国人の割合は首都圏に比べると小さい。そのような地方における外国人が焦点を当てられる機会は少なく,その実態はなかなか明らかになっていない現状がある。対象地域である山形県米沢市においては,外国人のうち約過半数を技能実習生が占めている。このような技能実習生ももれなく可視化されにくく,何らかのコミュニティに属していない可能性があり,調査を行いその生活の実態を明らかにした。多くの実習生はさまざまな交流をもちたいと思っているが,日常生活では技能実習生以外との関わりをほとんどもっていなかった。国際交流協会のイベントに参加することもほとんどなく,地域から取り残された存在といえる。地域社会はこのような可視化されにくい外国人をも含めて共生について考え取り組まなければならない。