口頭1-A-32023年8月18日(金) 10:10 - 10:25会場:201A

日本の中高生が言うところの「神」とは何なのか~複数の語義とその使い分けについて~

石島 茉優(聖徳学園中学・高等学校)

発表キーワード
宗教
思想文化
国際交流

私は国際交流ボランティアという団体に所属している。昨年七月に行われたインドネシア交流会の際に相手方がお祈りの時間だからと席を外したとき、私含め周囲が「本当にお祈りの時間が存在するのか」と驚いたことがあった。この経験から、日本の中高生が知識として持つ「神」と日常的に使用する「神」の語に相違があるのではないかと推測し、「日本の中高生が使用する『神』の語には複数の意味があり、文脈により意味を使い分けている」という仮説を立てた。この説を立証するために、自校の生徒に対し、宗教的自認及びキリスト教、日本の宗教、日常会話と聞いて想像される神のイメージに関するアンケートを実施し、日本の中高生が使用する神という語の意味を明らかにしたい。結果から日本の中高生の持つ神に関するイメージを明確にすることで、海外諸国の神に対する価値観と日本の中高生の捉え方の差を見出しこれからの国際交流の一助にしたい。