口頭2-B-12023年8月18日(金) 09:30 - 09:55会場:202A

「学びのスタイル」とメタ認知の組み合わせによる学習者モデルの構築と評価

篠田 有史(甲南大学全学共通教育センター)

発表キーワード
学習スタイル
学習者分析
情報基礎教育

学習者の学びの個性に対応する方策として,学習者の学習スタイルを考慮するという枠組みが古くから研究されている.筆者らはオリジナルの学習スタイル調査手法である「学びのスタイル」アンケートに,メタ認知の視点を組み込んで,学習者の学びに対する認識を可視化する研究開発を行ってきた.情報基礎教育に関するこれまでの取り組みから,発展的な学びの知識や,学びに対する意識といったパラメータにまとめられる要素が,授業の感想に影響を与えていることが確認できた.他方,これまでの調査では,収集したデータから得られた学習者像と,授業の受講状況との関連性については,十分調査ができていなかった.本研究では,プレアンケートを通じて学習者モデルを構築し,これとポストアンケートとして収集する学習活動に関する自己評価との関係を調査することで,学びのスタイルと学習活動との間にどのような関係を見いだすことができるかを検討する.