口頭4-A-22024年8月19日(月) 10:00 - 10:25会場:1号館102

議論することを中心とした統計教育 -ヒストグラムの意味理解を目指して-

鵜沼 拓也(東京都立両国高等学校附属中学校 )

発表キーワード
統計教育
ヒストグラム
議論

統計教育はその重要度が年々増している。それにより、様々な身近で魅力的なデータを用いた教材が多く開発されている。しかし、中等教育において魅力で身近なデータを用いた教材でも統計教育は統計的手法の伝達に重点が置かれてしまっている。そこで本実践では、中学1年生の単元「データの活用」において、統計的手法の伝達ではなく、統計的手法をつくりだすことに重点をおいた。その手立てとして、生徒対生徒や生徒対教員で意見を対立させることによって、生徒たちなりの複数の統計的手法の中でどの手法が妥当なのかを議論することで統計的手法をつくりだそうとした。このような議論を通して、この単元において非常に重要となるヒストグラムの意味を理解することを目指した。また、議論において生徒の統計に対する考え方や統計的な態度がどのように変容したかを考察する。