ポスター立ち会い時間:2024年8月18日(日) 13:40 - 14:40

20. なぞれるけれどプログラムにできない - コーディングの支援に向けて

土屋 孝文(中京大学工学部 )

発表キーワード
学習支援
プログラミング

情報系基礎科目「アルゴリズムとデータ構造」の学習には3種の領域知識、すなわち、対象問題のアルゴリズムの理解、アルゴリズムに対応するコーディング(プログラム生成)、プログラムの実行過程とアルゴリズムの対応(解答例となるプログラム解釈)の理解が相互に関係している。本研究は各領域について、多様な学習者に向けた支援環境の設計と運用を検討している。学習者の多くは、プログラミングの学習初期にあたり、カリキュラムを通じて、不完全で不安定な知識の再学習を繰り返しながら、少しずつ理解を進めていくと考えられる。本発表では、アルゴリズムにそって外部データ表現を操作することはできても、対応するプログラムの生成にへだたりを覚える学習者への支援について、コンピュータ上のデータ表現と定型的処理の組み合わせへの注目を促すツールについて報告と議論を行いたい。