シンポジウム
ベストミックスによる教育イノベーションを考える:解決すべき課題・問題は何か?
本シンポジウムでは、飯吉透先生による基調講演を受けて、私たちが直面している「AIの台頭による社会と教育システムの変革」、「学びの個別化と多様化」、「教育の国際化」、「少子化による大学や学校の危機」、「高等教育へのアクセスの停滞」などの課題・問題を俯瞰し、ベストミックスによる教育イノベーションが、これらをどのように解決していけるのかを探究する。パネルディスカッションでは、国際教育・AIやスマートツールの教育利用・オープンエデュケーション・個別化教育等に取り組んできたパネリストを招き、基調講演とパネリストによる講演へのレスポンスと討議を行ない、さらに今後のCIECやPCカンファレンスのあり方や意義を活発に模索する好機としたい。
日時と場所
2024年8月17日(土)13:30 - 15:30【会場:6号館110】
パネリスト・講演題目
池田 佳子
関西大学 国際部教授・グローバル教育イノベーション推進機構副機構長
Ph.D. University of Hawai’i at Manoa。政治談話分析、コミュニケーション・会話分析を専門とする。2017-2021年度文科省事業SUCCESS-Osaka、留学生の就職促進認定プログラムKU-SUCCESS等外国人留学生のキャリア形成支援事業の立ち上げと実施を担当。2018-2022年度には大学の世界展開力強化事業「グローバル・キャリアマインドを培うCOILPlusプログラム」を主担当。2022年度~2023年度には内閣府第二次教育未来創造会議構成委員として「J-MIRAIー未来を創造する若者の 留学促進イニシアティブ」の作成に参画。2023年度からは新たに文部科学省補助金事業「JIGE(Japan hub for Global Innovative Education)ーBlended Mobilityで生み出す「Society 5.0人材」の育成とそのインフラの創出」実施主担当。
講演題目
Blended Mobility:JV-CampusやCOIL/Virtual Exchangeを活用した国際教育のベスト・ミックス
木村 修平
立命館大学 生命科学部 教授・教学部副部長
立命館大学生命科学部生命情報学科教授。ミシガン州立大学社会科学部卒業、立命館大学大学院言語教育情報研究科修了、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。専門は高等英語教育における情報通信技術(ICT)の利活用。立命館大学4学部で展開するプロジェクト発信型英語プログラム(pep-rg.jp)の運営コアメンバーのほか、外国語教育メディア学会(LET)関西支部傘下の電子語学教材開発研究部会部会長を務める。共著に『AI・機械翻訳と英語学習―教育実践から見えてきた未来―』(朝日出版)、『プロジェクト発信型英語プログラム: 自分軸を鍛える「教えない」教育』(北大路書房)など。
講演題目
生成AIで激震の英語教育 ―「教養」vs「実用」の終わり、「汎用」の夜明け―
重田 勝介
北海道大学 情報基盤センター教授
北海道大学情報基盤センター教授。 大学院教育推進機構オープンエデュケーションセンター副センター長・オープン教育開発部門長。大阪大学大学院卒(博士 人間科学)。東京大学助教、UCバークレー客員研究員をへて現職。専門分野は教育工学・オープンエデュケーション。ハイブリッド型教育の効果向上に係る実践研究や、高等教育機関におけるICT活用教育の調査研究に取り組んでいる。
講演題目
「両利きの経営」による教育DXは可能か?:高校・大学の事例から
司会者
飯吉 透
京都大学 学術情報メディアセンター/教育学研究科 教授
国際基督教大学・同大学院(教育工学)、フロリダ州立大学大学院博士課程修了。Ph.D(教授システム学)。カーネギー財団上級研究員・同知識メディア研究所所長、東京大学大学院情報学環客員教授、マサチューセッツ工科大学教育イノベーション・テクノロジー局シニアストラテジストなどを経て、20年近くの在米生活の後、2012年に帰国・京都大学に着任。高等教育研究開発推進センター長(2014-2022)、京都大学教育担当理事補(2015-2020)等を務める。アメリカ教育工学コミュニケーション学会(AECT)より、最優秀開発実践賞ならびにロバート・ガニエ教育研究奨励賞受賞。主編著に“Opening Up Education: The Collective Advancement of Education through Open Technology, Open Content, and Open Knowledge”(共編著, MIT Press, 2008)、「ウェブで学ぶ – オープンエデュケーションと知の革命」(共著, 筑摩書房, 2010)等。