ポスター立ち会い時間:2025年8月22日(金) 13:40 - 14:40

1. 反転型基礎情報科目におけるコンピュータ適応型テストの工夫・検討

神山 博(青森公立大学)

発表キーワード
基礎情報教育
項目応答理論
コンピュータ適応型学習

経営経済学部を擁する本学では、初年次必修の「情報リテラシーⅠ」を開講し、数理・データサイエンス・AI等の基本知識と、専門につなげるための情報の活用力を身につける授業内容を設定している。本科目では反転型の授業の一方で、授業時間外の自学教材としてMS-Office 実習・成績管理システム「ナレロープレミアムシステム」を導入し、個々のスキル定着と全体のスキル底上げに成功してきた。一昨年度より、学生の学習行動の特徴である「試行錯誤」に注目して分析を試みた結果、スキルが向上するにつれて試行錯誤が減ること、IRTの収束時間が短縮されつつも成績が向上する傾向が観察されたことから「習得段階仮説」を提示した。今年度はナレローのCATでのIRT能力値収束に要する「試験時間上限」を調整する機能を実装し、CAT受験に要する時間と能力値の関係を検討した結果について報告する。