17. 海外研修における参加学生の語学活動のつまづきを可視化する

発表キーワード

海外研修

スマートフォン

学習記録

コロナ禍ではオンライン授業が進み、教育現場のデジタル化が大きく進んだ。一方、海外短期研修は対面による言語運用が中心なため、必然的にアナログ的な活動が主となり、振り返りのための学習記録を残しにくい状況が見えてきた。教育効果測定として、客観的測定テストBEVI等を用いて海外短期研修を評価する取組は存在する。しかし、未だ語学場面における具体的な「つまづき」原因には不明な点も多い。研修自体が旅行感覚的で、楽しさに重きが置かれ、時間をかけて地道に記録に残す時間的余裕が無いためでもある。実際、学生の帰国報告書に目を通しても、英語活動に困難があった点は述べていても、その内容は抽象的で、どの語彙でつまづき、どんな状況で困難だったのかなど具体的な学習記録は皆無である。本発表では、海外研修時に遭遇した「つまづき」の解明を試み、スマートフォンによるタスク自動化による学習状況記録の手法を報告する。