ポスター立ち会い時間:2025年8月22日(金) 13:40 - 14:40

10. 避難における住民の行動変容とサポート人材育成を目的としたXR教育プログラム構築

大坪 美由紀(佐賀大学医学部看護学科)

発表キーワード
防災・減災
避難所
XR

佐賀県武雄市は、2019年および2021年に発生した水害により甚大な被害を受けた。これを受け、市では防災・減災を目的に、流域治水整備などのハード対策と並行し、“逃げ遅れゼロ”を目指した情報発信体制の強化や、マイタイムライン、キキクルを活用した啓発活動などソフト対策にも取り組んでいる。しかし、住民の正常性バイアスや避難所情報への不安により、早期避難には課題が残る。住民の行動変容を促すには、平時から避難所への心理的障壁を低減し、主体的な避難行動意識を醸成することが重要である。本研究では、公民館等避難所の周知と自主防災組織のための避難所生活のイメージトレーニングに着目し、360度動画を活用した教育コンテンツを開発した。また、教材開発の過程と活用事例について、災害支援における看護学の視点から地域防災教育への貢献と今後の展望を考察する。