ポスター立ち会い時間:2025年8月22日(金) 13:40 - 14:40
7. GIGAスクール環境を題材とした判断に迷わせる著作権教材の開発とその評価
- 発表キーワード
- SNS
- 端末活用
- 情報モラル
本研究は,従来の著作権教育が法令違反の事例を提示し注意喚起するという形式に留まってきた点を問題の所在とし,著作権を侵害するかどうかについて,判断に迷わせる手法に基づいた教材を開発した.この「判断に迷わせる手法」は,小林ほか(2021)・小林ほか(2023)の先行研究から援用した手法で,各事例が著作権を侵害するかどうかを考えさせる形式のものである.本研究では,開発した教材を1コマ45分で活用し,中学生を対象とした実践を行なった.その結果,事例ごとに判断に迷う程度が異なっていた点に加え,著作権法違反の判断に関する自信・著作権について考え続ける意思・著作権の社会的有用性に関する項目について,特に高い効果がみられた.実践結果から,GIGAスクール環境における情報モラル教育,ひいては著作権教育への寄与が期待できるものと考えられた.