ポスター立ち会い時間:2025年8月22日(金) 13:40 - 14:40

6. SNS情報伝播と購買意思決定に関するMASモデルの構築

井上 理香子(お茶の水女子大学大学院 理学専攻)

発表キーワード
情報拡散
消費者行動
情報リテラシー

本研究の目的は、SNSを通じた商品の口コミが消費者行動に与える影響を予測するモデルの構築である。SNSは現代の購買行動に大きな影響を与える要因となっており、リポストや「いいね」といったリアクションを通じて情報が拡散される。その拡散範囲はフォロワー数や投稿への反応率(バズり度)によって変化する。バズり度は「共感度×発信者の影響力×投稿タイミング」によって決まると仮定し、これらの要素が情報伝播のスピードや規模にどのように影響を与えるのかをシミュレーションツールを用いて分析する。また、バズった投稿が消費者の購買意志決定にどのように作用するかについても検討する。さらに本研究では、SNSにおける情報拡散の仕組みやその影響力への理解を促すことで、誤情報や過度な宣伝に流されず、消費者が情報の流れを正しく読み解き、情報リテラシーの向上や主体的に判断する力を育むことにも貢献したい。