ポスター立ち会い時間:2025年8月22日(金) 13:40 - 14:40
3. 記述式演習の解答入力過程におけるキー入力の停滞要因に関する調査
- 発表キーワード
- 記述式演習
演習は,学習者の理解状況を把握するためにしばしば用いられる。この際,講師は机間巡視などにより理解状況を把握するが,多人数で行う演習ではこれが困難である。そこで本研究では,記述式演習において講師による理解状況の把握を支援することをめざす。我々の研究グループでは,学習者が自信をもてない箇所を検出することを目標として,キー入力が停滞する近辺に,学習者が自信を持てない箇所が存在すると仮定して,キー入力が停滞する部分の検出を行ってきた。しかし,キー入力の停滞は自信がないこと以外の理由でも生じるため,単純に入力速度だけでは高い精度での検出は望めない。 そこで本稿では,自信に関係ない停滞の要因を調査するため,検出された停滞区間の入力過程を詳細に分析する。特に文字の入力途中での停滞や文節の変化,誤字修正の有無などに着目して,自信がないことによる停滞を正確に識別できないか調査・分析した結果について報告する。