口頭2-C-22026年8月18日(火) 10:00 - 10:25会場:30404

サマセット・モーム著『Red』と日本語訳『赤毛』の一読者による比較検討(Ⅲ)

綾 皓二郎(みやぎインターカレッジコープ)

発表キーワード
生成AI
飜訳論
精読

この報告は,2016PCCと2020PCCでの「サマセット・モーム著『Red』と日本語訳『赤毛』の一読者による比較検討」の発表を引き継いだものである。この2報の論文で,報告者は飜訳の方法や翻訳文について,自分なりの考え方と多くの疑問点を提示したが,その後それらについて納得のできる他者の説明を得ることはできないままになっていた。しかし,最近になって生成AIの力を借りることで,これらの解明を試みることができるようになったので,今回第3報として「飜訳の方法と疑問点を生成AIに訊く」という副題を付けて報告することにした。これにより,訳者の読解や訳文の妥当性を明らかにすることだけでなく,飜訳の方法論を学ぶことができた。さらに原テキストの解釈で不明な箇所や疑問点を生成AIに訊くことにより,モームの小説の作法や文体の一端まで発展的に知ることができるなど,生成AIを利用する精読の有効性を確認した。