口頭4-D-52026年8月18日(火) 17:00 - 17:25会場:30403

AI時代における人間主体性と「縄文システム工学」

曽我 聡起(公立千歳科学技術大学)

発表キーワード
「縄文システム工学」
人間主体の学習
STEAM教育

本発表では,AI時代における「人間主体の学習と教育」を再考する枠組みとして,筆者らが提示してきた「縄文システム工学」の展開を報告する。PCとインターネットによる記憶の外部化に続き,人工知能が知能の外部化を進める現代において,本枠組みは人間固有の創造性と意識を再評価するリベラルアーツ的実践として位置づけられる。2025年度には,動物形土製品「ビビちゃん」を題材とした市民参加型STEAMワークショップを実施し,3Dプリントモデルや制作手順書等を導入して環境を整えた。一方,CTスキャン分析や美術専門家による再制作から,縄文人は「効率」よりも「満足するまで作り込む」制作観を有していた可能性が示され,制作行為が触れ合いを通じて創発される感性の営みであることが再確認された。温故知新の視座および「地域の課題は世界の課題」という理念のもと,人工知能では代替困難な主体性を育む学習デザインの意義を考察する。