口頭1-A-72026年8月18日(火) 11:30 - 11:45会場:30402

SNS における承認格差と自己承認の喪失②Laterを用いた内省構造の定量的検証

北川 達大(聖徳学園高等学校)

発表キーワード
SNS
内省
遅延設計

SNSの即時性と数値化された他者評価は、個人の内省を阻害し自己承認を喪失させる構造を持つ 。現代のSNSは「いいね」等の数値化された他者評価に依存する構造を持ち、利用者が自らの体験を主観的に肯定する「自己承認」の機会を阻害している。本研究はこの課題を解決するため、撮影した写真をあえて即時確認できず、数日後に解禁するアプリ「Later」を用いたアプローチを行う。本研究では、承認のソースを他者の反応から「自ら設定した撮影目標の達成」へと転換させることで、自己承認感が高まるかを検証した。また、写真が解禁されるまでの遅延期間(1・2日・1週間等)を操作し、体験の再解釈と内省に最も寄与する最適な時間構造を実験により特定した。本研究を通じて、達成感の設計と適切な「忘却」をシステムに組み込むことで、他者の反応に依存しない主体的な記録体験の実現と、現代の承認格差を解消する新たなSNSの構造設計を提示する。