2006PCC終了致しました

PCカンファレンス実行委員会事務局
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2006 PCカンファレンス 実行委員会事務局
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各企画案内

全体会

実施日時 8月3日(木) 10:00〜10:20
開催場所 立命館大学衣笠キャンパス 以学館1号ホール
開会挨拶 佐藤 満:立命館大学 2006PCカンファレンス実行委員長
司  会 立田 ルミ 獨協大学

講演会

実施日時 8月3日(木) 10:20〜12:00
開催場所 立命館大学衣笠キャンパス 以学館1号ホール

講演題目:
今日の学びを考える 〜徹底反復学習とICT機器〜
陰山英男:立命館小学校副校長 立命館大学教授

 近年の日本では、ゆとり教育が主張される中、昔ながらの読み書き計算などの反復学習が軽視されてきた。なぜなら、単純な学習方法からは、単純な思考しか身につかないと考えられたからだ。しかし、逆に基礎的な知識や計算力がなくて、思考力が育つはずもない。その基礎的な学習能力を訓練する方法が、反復学習だった。つまり、両者は補完しあうものなのに、対立的なものとして捉えられたのは、不思議なことであった。なぜそうなったか、まず考えたい。ただ、楽しいICT機器が身の回りにある子どもたちにとって、反復学習を苦痛に感じることもある。そこで、より効率的な反復学習にICT機器を使わせるとどうだろう。なぜなら、ICT機器こそ、何度も同じことをくり返すことが得意な機器であり、基礎的な反復学習の教材として使える可能性が広いのではないだろうか。

プロフィール
1958年兵庫県生まれ。
1980年岡山大学法学部卒業。
兵庫県尼崎市内、城崎郡、朝来町立山口小学校を経て2003年4月より広島県尾道市立土堂小学校校長。
2006年4月より、立命館大学 大学教育開発・支援センター教授、立命館小学校副校長就任予定。
山口小時代、 同僚とともに音読、百ます計算などの『読み書き計算』の反復練習による学力向上にとりくんだ。古文の暗唱から、インターネットの活用、おもしろ科学実験や体育の指導まで幅広く指導することを理想とする。 教職20年目に、山口小学校での実践がNHKの『クローズアップ現代』で紹介される。
主な著作
『「読み・書き・計算」で学力再生』 新訂増補版 小学館
『本当の学力をつける本』 文藝春秋
『学力は家庭で伸びる』小学館
『学力の新しいルール』文藝春秋     他多数
陰山学級物語 http://www2.Nkansai.ne.jp/sch/hpkage/

シンポジウム1

実施日時 8月3日(木)13:00〜15:30
開催場所 以学館1号ホール

自由な学びか、トレーニングか 〜教育とIT〜

趣旨:
考え方1=思考力のためには基礎基本が必要である。「基礎学力」を形成するためには反復学習を徹底しないといけない。反復学習の中で自らの成長を実感し学習態度が積極的になる。基礎基本をいい加減にしては、その上に広がる子どもたちの豊かな可能性を伸ばすことはできない。
考え方2=「共同体の文化的実践」に参加することが学びであり、それを援助することが教育である。つまり、学ぶことはともに学び合うことであり、自分をつくることであるとともに他者とともに共同体づくりをすすめていくことでもある。
考え方1にもとづくIT=反復練習を飽きさせず興味をもたせてすすめる、自己の成長の記録を示して動機付けするためのICT。
考え方2にもとづくIT=自らのアイデアをまとめ、他者に発信し、他者のメッセージにコメントをつけるという自分とのコミュニケーション、他者とのコミュニケーションを豊かに展開する場を提供し支援するものとしてのICT。
単純化しすぎる嫌いがあるし、2つの考え方は対立しているのか、そうでないのかもよくわからない。教育を語ることは、自らの狭い体験を一般化し過ぎることになりかねないので、語られていることに注目するだけではなく、語られていないことにも目を向ける必要がある。シンポジウム1は、教育の具体的なスタイルに注目しながら、その意義と限界などについて見きわめていきたい。
パネリスト
板倉 隆夫:  鹿児島大学
大庭 まゆみ: ハミング発音スクール
陰山 英男:  立命館大学
苅宿 俊文:  大東文化大学
筒井 洋一:  京都精華大学
司 会
若林 靖永:  京都大学

シンポジウム2(CIEC大学生協職員部会)

実施日時 8月4日(金)15:15〜18:15
開催場所 明学館96

テーマ:大学の中で広がる自発的な学びあい
〜変遷する「情報教育」進展する「教育の情報化」の中で〜

趣旨:
今カンファレンスのテーマである「自由な学びか、トレーニングか」を、大学生協という立場でとらえると『学びあい』という言葉の持つ意味が非常に大きなものであると感じます。それは、大学のキャンパスというコミュニティの中では、様々な『学びあい』が存在し、その『学びあい』がコミュニティをさらに強く、大きなものにしていると同時に、学生自身の大きな成長をもたらしているのではないかと考えているからです。
学生のコンピュータ利用において、「自由な学び」と「トレーニング」を表面上対比しながらも、両者いずれもが「豊かな学び」を実現するためのプロセスとして不可分なものであると考えると、それらをモチベートする大きな材料には「情報化社会で自立するために必要なスキルの修得」があると言えます。このことはこれからの社会に参画して行くために必須となる「情報教育」、学びたいことを本当に学ぶための「教育の情報化」が目指すところと合致すると同時に、大学とそこで福利厚生を担う大学生協が目指すところでもあります。
では、学生自身が明確に「自立する」ことを意識しながら学習を行なっているかというと、むしろ先に挙げた『学びあい』やコミュニティの中で無意識の内に自立化が促されているのではないかと考えられます。
そうした意味で、大学生協が「情報教育」、「教育の情報化」に関わる上で、学生どうしの『学びあい』は大きなテーマのひとつと言えるのです。以下に、これまでのCIEC生協職員部会での研究の到達点となる文章を引用します。

教科「情報」を学習した新入生が大学へ入学してくる2006 年、大学全入時代を迎えると言われている2007 年、国立大学の法人化、取り組みが拡がりつつあるパソコンの必携化など、大学でのコンピュータ利用環境に影響をおよぼす大きな変化が、この数年間で起こりつつあります。これらの変化によって、私たち大学生協の教材・学習用パソコンの販売・サポートはもとより、大学における情報リテラシー教育も大きな転換期を迎えていると言えます。これまでCIEC生協職員部会が企画したPC 必携化についての研究会では、大学と生協のパートナーシップ構築において、「大学の教育・研究内容に根ざしたサポートや学習機会の提供」が一番重要なポイントとなることが議論されてきました。こうした流れの中、CIEC 生協職員部会では、これまでのアフターケア型や教育型の学習機会だけでなく、『学生どうしの学び合い』による学習機会にこそ、今後の大学キャンパスにおけるコンピュータ利用学習のあり方についてのヒントがあり、「学び合いの場」の提供が私たち大学生協の責務になっていくのではないかと考えています。
(CIEC第59回研究会開催趣旨より抜粋)

大学生協という立場からは、「学生同士の学び合い」を継続発展させていく上で、その事業化と組織化がわれわれの大きな使命であると考えています。その視点でこれまでの各大学における実践をとらえると、『「教え合い、学び合う」という関係性は、大学内の人的資源活用のサイクルを生み出すものであり、キャンパスコミュニティーの拡大再生産を促すものである』というわたしたちの仮定が実際の成果として証明されつつあると言えるかと思います。
そうした意味でわたしたち大学生協は「学び合い」の育成が、情報教育だけでなく様々な場面で、学生のみならず教職員も含めた大学総体としてのキャンパスコミュニティーの発展へ、貢献できるもののひとつであると確信した上で、今後より一層取り組みを強めて行く所存です。(CIEC第59回研究会まとめより抜粋)
今シンポジウムは、大学が学生のコンピュータを利用した「豊かな学び」に向けて、どのようなこと(利用環境の整備、コンテンツの作成、サポート等)を行なってきたのか、その中で大学生協がどのような『学びあい』の場を形成してきたのか、そして2006年問題、(中学校から新課程で学んできた学生が大学に入学する)2008年問題といった今後の「情報教育」や「教育の情報化」を方向付ける動向の分析などを軸に、様々な立場の方が、今後について共有しあえる場としていきたいと考えております。
タイムテーブル(予定) :
開催趣旨説明 (5分) / 報告1 (30分) / 報告2 (30分)
休憩  (10分) / 報告3 (20分) / 報告4 (20分)
休憩  (10分) / 討論 (60分) / まとめ (15分)


シンポジウム3(CIEC小中高部会企画)

実施日時 8月4日(金)15:15〜18:15
開催場所 敬学館地階210

テーマ:情報教育で子どもたちは何を学んできたか・何を学ぶべきか

趣旨:
新しい学習指導要領に基づく情報教育が、小中学校では平成14年度、高等学校では15年度から実施され、大学はいよいよ本年、新課程からの入学生を迎えます。一方、情報教育の実態はそれぞれの学校のおかれた状況に応じて様々であり、また学校外における情報技術との関わりにおいては、個々の児童・生徒の趣向や家庭環境に応じてさらに大きな広がりがあります。本シンポジウムでは、情報教育の実態を探るとともに、学習内容の位置付けや意義を学習者の視点から捉え、これからの情報教育をとおした新しい「学び」を提言することを目指します。
パネリスト:
阪山 仁: 神戸高等学校
川崎 初冶:飛翔館高等学校
太田 容次:独立行政法人国立特殊教育総合研究所
      小学校における実践事例
第1部 アンケート結果の報告
 高等学校で新教科「情報」が設置されて3年が過ぎ、大学は情報科を履修した新入生を迎えます。そこで、情報科実施状況の実態と学生の習熟度を把握するため、CIECのプロジェクトとして大学新入生を対象にアンケート調査を実施し、その結果を発表します。
報告者: 平田 義隆 京都女子大学 京都女子高等学校
武沢 護  早稲田大学高等学院
第2部・第3部 パネル討論
 校種や進路情況などの異なる様々な学校において、学ぶ側の視点からの情報教育の意義・位置付けを中心に、情報教育の実態を報告していただきます。
司 会 山田 祐仁 辻調理師専門学校
プログラム 15:15-15:40 第1部 アンケート結果の報告
15:40-16:00 休憩
16:00-16:40 第2部 パネリスト報告
16:40-17:00 休憩
17:00-18:00 第3部 パネル討論
18:00-18:15 質疑応答

シンポジウム4(CIECカンファレンス委員会企画)

実施日時 8月4日(金)15:15〜18:15
開催場所 敬学館1階230

テーマ:大学に求められる新しい一般情報教育

趣旨:
本シンポジウムでは、2006年度以降の大学に求められる、理系・文系を問わず、すべての学生が共通に学ぶべきリベラルアーツとしての情報教育である「一般情報教育」の在り方を探り、その将来を展望します。
 大学では2006年度の新学期から高校で普通教科「情報」を履修した1年次生の「一般情報教育」が始まっています。今までどおりの「一般情報教育」であれば、高校での教科「情報」の繰り返しとなりますから、大学は何らかの対応をとることを必然的に要請されています。また、近年の情報通信技術(ICT)の急激な進歩やコンピュータ/ネットワーク利用環境の変化、情報社会の進展を的確に捉え、将来の情報社会の在り方を考える、新しい「一般情報教育」が求められています。さらに、「一般情報教育」を大学全入時代のリベラルアーツ教育のなかにどのように位置づけ、専門教育に接続するかという課題もあります。各大学では、これらの問題を踏まえて、2006年度からの「一般情報教育」をどのように進めているでしょうか。
 このシンポジウムでは、まず2006年度新入生を対象にした高校教科「情報」の履修等の状況調査の報告をCIEC小中高部会から行います。これを受けて、関西圏の大学教員から、大学の「一般情報教育」の在り方や、各大学における「一般情報教育」改革の取り組みと現況についてご報告していただきます。終わりに,フロアーとパネリストとの質疑応答と討論の時間を設け、シンポジウムを締め括ります。
第1部:高等学校普通教科「情報」の履修状況調査報告
橘 孝博: 早稲田大学高等学院
第2部:大学の一般情報教育についての講演
田中 克己: 京都大学
田中 規久雄:大阪大学
西田 知博: 大阪学院大学
第3部:パネル討論
指定発言者:中條 道雄 関西学院大学
      辰己 丈夫 東京農工大学
司 会:綾 皓二郎 石巻専修大学

ワークショップ

実施日時 8月3日(木)15:50〜18:15
「Moodle Workshop」:対象:初級者、初中級者
 開催場所:尽心館 情報処理演習室1(001教室)
(80名定員)
「Flash 8 Workshop」:対象:初級者、初中級者
 開催場所:尽心館 情報語学演習室1(002教室)
(50名定員)
持参するもの:
容量の大きいUSB Flash memoryをご持参ください。
ご自分のパソコンで作業をしたい方は、持ち込みは可能ですが、 Flash 8の30日間使用デモプログラムをインストールすると、30日以後同じデモプログラムを再度インストールする事はできませんので、製品版を購入する事になります。 Moodleファイル類もそれなりの容量となります。
趣旨:
 ウェブ上でアニメーションを公開する手段として、Flashは今や必要不可欠となっています。また、近年Flashを情報教育全般に限らず、外国語教育用マルチメデイア教材として活用される具体例が着実に増えてきました。一方、MoodleはオープンソースのコースウエアとしてXoopsなどと同様に人気を博し、WebCTやBlackboardに置き換わるCMS(Content Management System)として個人ホームページや外国語教育などのサイトとして急速に普及しつつあります。今回のPCC2006におけるワークショップは、前半では初級者を対象に、後半では中級者を対象に、最新版CMSのMoodleとFlash 8 Professionalを担当者からデモを交えてご紹介いただき、さらにワークショップ形式の体験学習を実施します。
  1. 「Moodle Workshop」

    講師:秋山 實(eラーニングサービス)

    対象:初級者、初中級 

    場所 尽心館 尽心館 情報処理演習室1(001教室)(80名定員)

    講師紹介:合資会社eラーニングサービス代表。1990年代後半からeラーニングコンテンツの開発、WebCTの日本語化やワークショップの開発等を行ってきた。moodleのアダプティブテストモジュール、反復学習モジュール、テスト分析モジュールやmoodleの操作を自動化するMoodoor等を開発している。三重大学版moodleの開発にも携わっている。専門およびライフワークは、インターネットで日本語教授者および学習者支援である。インストラクショナルデザインをベースにしたコースウェア開発技法CRI技法と新しいテスト理論である項目応答理論を応用して、習得度の診断と学習指導を支援するシステムの開発を模索している。http://www.e-learning-service.net

    MoodleはオーストラリアのMartin Dougiamasと多くの開発者たちが開発したオープンソースソフトウェアです。

    このワークショップは、前半と後半に分けて実施します。それぞれ対象としている受講者が異なりますので、申込みの際に考慮してください。

    <前半>

    対象者:moodleを全く知らない方

    前提知識・スキル:パソコンとブラウザを使ってインターネットを活用することができる

    ゴール:moodleで何ができるのかを知り、教員として活用することができる

    レジュメ:

    1)moodleとは

    2)なぜmoodleか

    3)moodleでできること、できないこと

    4)moodleを使ってみよう!:実習

                    a.「フォーラム」を使う

                    b.「小テスト」を使う

                    c.「リソース」を使う

    5)自分のコースを管理する:実習

    6)moodle1.5.3、moodle1.6と1.7devの新しい機能

    <後半>

    対象者:学科などの組織内で運用するmoodleを管理する方または、その予定の方

    前提知識・スキル:moodleなどのLMSを教員として活用することができる

    (Linuxなどのサーバの知識は必要ありません)

    ゴール:学科などの組織内でmoodle1.5.3を管理・運用することができる

    レジュメ:

    1)moodle1.5.3およびmoodle1.6/1.7devの新しい機能

    2)コース管理:実習

    3)ユーザ管理:実習

    4)サーバ管理:実習

    5)各種モジュールの紹介(時間があれば)

    6)質疑応答

    <資料>

    ワークショップテキスト一式(PDF:400ページ程度)およびmoodle1.5.3とインストールマニュアルはCD-Rで差し上げます。ワークショップの中でもPDFを開いて参照していただきます。
  2. 「Flash 8 Workshop」

    講師:林 拓也(ハヤシ タクヤ)オーサリングエンジニア、インストラクター

    対象:初級者、初中級者

    場所:尽心館 情報語学演習室1(002教室)(50名定員)

    1)Flash概要(15分〜30分)

     ・Flashで何ができるのか

    2)アニメーション制作(1時間〜1時間15分)

     ・描画ツールの使い方

     ・シンボルの作成

     ・フレームとキーフレーム

     ・トゥイーンアニメーションの設定

    3)インタラクティブコンテンツ制作(45分〜1時間)

     ・ボタンの設置

     ・再生ヘッドの制御

    4)質疑応答(時間があれば若干分)

    講師紹介:Webコンテンツの制作を中心に活動。その他CD-ROMやインフォメーションキオスクといったローカルコンテンツの制作、Adobe(旧Macromedia)社のFlash、Dreamweaver、Directorなどのトレーニング、セミナーや書籍執筆など幅広く活躍中。現在はFlash関連のプログラミングを中心としたコンテンツ制作を中心に、e-ラーニングからゲームなど多種多様な案件を手がけている。Adobe認定インストラクター資格を保持し、インストラクターとしても各トレーニングセンターで講義を担当している。著書に「ActionScript 逆引きクイックリファレンス」(毎日コミュニケーションズ)がある。

ITフェア

開催日時 8月4日(金)10:00〜18:00
8月5日(土)10:00〜13:30
開催場所 諒友館 食堂(地下)

 恒例の企画IT(Information Technology)フェアには、毎年多くのコンピュータや教育関連企業の方々にご出展いただいております。最新情報が得られ、また教育・研究素材が収集できます。実際に機器やソフトを試すことができます。

ITフェアの詳細はこちらから

イブニングトーク

実施日時 8月3日(木)18:15〜20:00
開催場所 以学館食堂と諒友館食堂

 イブニングトークは参加者のみなさん自身で作る企画です。テーマごとに分かれてお弁当を食べながらざっくばらんに語り合います。みなさんの思いを伝え合い、実際の授業や活動に生かしていきませんか。興味あるテーマにご参加ください。
 また、企画を立てたい方は参加申し込み後に、テーマと趣旨を事務局に提出してください。

ポストカンファレンス

実施日時 8月5日(土)13:00〜15:30
開催場所 国際平和ミュージアム2階会議室 K209

「立命館大学 国際平和ミュージアムにようこそ!」

 世界には100館をこえる平和博物館があり、その約半数は日本にあります。日本は「平和博物館大国」です。そして、ここ「国際平和ミュージアム」は、立命館大学が世界の大学にさきがけて開設した史上初の「大学立の平和博物館」です。
多くの平和博物館は、過去の悲しい戦争の歴史を記録し、2度とそのような悲劇を繰り返さないという願いをこめて設立されています。立命館大学も戦争の時代に多くの学生を戦場に送り、尊い命を失いました。戦後、大学は「2度とペンを銃にもちかえない」決意をこめて「平和と民主主義」を教学理念にすえ、1992年にこの平和博物館を開設しました。2005年に大幅に改装したミュージアムは、戦争と平和の歴史を学ぶだけでなく、平和をつくるために私たち一人ひとりに何ができるかを考える場としても役立ちたいと願っています。(安齋育郎館長の言葉より)
国際平和ミュージアムの展示室は、地階が「平和をみつめて」、1階が「平和をしらべる」、2階が「平和をもとめて」というテーマでまとめられています。地階の展示室では、日本の「15年戦争」と「第二次世界大戦以降の戦争と平和」を中心に展示がされており、戦争の実態を通して、平和な世界のために何をしなければならないのかを考えます。1階の「国際平和メディア資料室」は、ミュージアムの展示について、あるいは平和の問題について、より深めた学習・調査をする施設です。2階の展示室では、人間の能力が全面的に花開くことを妨げている要因に注目し、そうした「暴力」を取り除くために活躍する市民の活動を紹介しています。また、京都からの平和発信の部屋や、戦没画学生の遺作や遺品を展示した「いのちの画室」(無言館の京都分館)を設けるとともに、平和を願って描かれた絵画や児童文学者の紹介もおこなっています。
2006PCCカンファレンスに参加するために、衣笠にこられた全国の皆さん! この立命館大学「国際平和ミュージアム」を、ぜひ訪問して展示室を見学して頂きますよう、呼びかけたいと思います。

当日のスケジュール:
13:30 参加者は敬学館の教室(確定後案内)に集合
13:30〜13:40 ガイドの案内で平和ミュージアムまで移動
13:40〜14:10 特別講演 岡田英樹 文学部教授(国際平和ミュージアム前副館長)
講演題目:立命館大学国際平和ミュージアム見学へのおさそい
会  場:国際平和ミュージアム内の会議室(K209)
講演要旨:日本は、平和を志向する博物館が最も多い国だといわれています。あまたある平和博物館の中で、唯一の大学付設平和博物館である「国際平和ミュージアム」はどのような特色を有しているのか。どこに見どころがあるのか。リニューアルのエピソードも交えながら、解説いたします。是非、見学にお越し下さい。
14:10〜15:30 地階および2階の展示会場見学
入館料など: 団体(20名以上)での見学は一人350円(参加者が各自負担)。

はじめて PC Conference に参加された皆さんへ

開催日時:8月3日(木)12:00〜12:50

 はじめて PC Conference に参加された皆さん、CIEC にいろいろと提案(注文)をしてみたいと思っているみなさん、是非、お集まりください。
 CIEC の副会長や事務局長が、みなさんに CIEC の紹介をさせていただくとともに、みなさんからの CIEC への疑問、注文などにお答えします。
 CIEC は創立 10 周年目を迎えています。
 教育のあり方を見つめながら、教育現場での PC やインターネットを始めとする情報機器の活用のあり方を研究しています。CIEC 発の研究成果や提言を行うためにも、新進気鋭のみなさんの CIEC への加入、そして、 CIEC の活動に対する提案が、求められています。
 お弁当を食べながら、「PCC の楽しい歩き方」を模索できたらと願っています。

CIEC会長:佐伯  胖
副会長:生田 茂、矢部 正之