マス・コラボレーションによるデータドリブンな業界研究実験

発表キーワード

マス・コラボレーション

データドリブン

業界研究

担当科目『キャリア設計と業界研究』において、Office365の共同編集機能を利用し、上場企業約2,400社の「規模」「業績」「株価」「勤務」の各評価を一斉にExcelへデータ入力する授業内課題を試みた。その総作業量は30～40人で分担したとしても達成困難な膨大さである。しかし履修者全員400人で手分けをすれば、一人当たりわずか6社で済み、ダブルチェックの工程を入れても現実的な作業量に抑えられる。完成データに対し自己組織化マップを用いて企業クラスタリングを行った。当該クラスター情報を参照しながらグループワークを進めると、注目業界の隠れた現状や、思わぬ優良企業が次々と発見された。以上の実験の成功は、誤入力等のリスクよりもマス・コラボレーションの意義を重視し、データドリブンの可能性を信じたからこそもたらされた。次年度以降もこの課題を継続し、より高次の教育効果が望める内容へと発展させてゆきたい。