口頭1-A-12022年8月12日(金) 09:30 - 09:45会場:201A

家具に使用できる免震ゴムの作製

尾崎 友香(愛媛県立松山南高等学校3年)

発表キーワード
免震ゴム

東京消防庁によると, 地震発生時に負傷した人のうち家具類の転倒・落下・移動により負傷した人の割合は3~5割だった。この問題を解決するため,我々は本来建物に用いる免震ゴムを家具に使用すれば家具による被害を減らせるのではないかと考えた。まず,家具用の免震ゴムの作り方は確立されていなかったため,市販の免震ゴムの製法をもとに我々で考えて作製した。実験は振動装置の上に免震ゴム四つとおもりの入った箱を置いて,さらにその前にものさしを固定して10秒間揺らした。その揺れる様子をハイスピードカメラで撮り,映像から箱が端についた瞬間の目盛りを読み取って揺れ幅の値を得た。最後にその値を箱ひげ図で表した。実験では、潤滑油の有無,形,高さ,直径,置くところという5つの条件を変えて調べた。結果,潤滑油あり,円,直径4cm,高さ3cmの免震ゴムを四隅に置くという条件が最も家具に揺れを伝えないようにする条件だと分かった。