14. 「複言語学習のススメ」による学び方の学び

発表キーワード

複言語学習

ICT支援外国語学習

オンライン講座

本発表は、大阪大学において2019年より行なっている市民講座「複言語学習のススメ」の実践報告である。本講座では、挨拶や自己紹介などの表現を複数の言語で並行して学習する。学習時に文字を使わず、耳で聞いた音をそのまま表現するということに重点を置き、何度も発音しながら音で定着させるスタイルが特徴である。学習内容をビデオで記録し共有することで、受講者同士が学び合い、理解を深め合う。さらに学習内容の復習と応用のためのオンラインデジタル教科書を公開し、学びの継続を促している。本講座は、どの言語も学習する内容を統一しているため、別の言語を学ぶ際に言語間の共通点や相違点に受講者自身が気づき、覚え方・学び方を学び、次の学びに繋げていく姿が見られる。本発表では、これまでの講座を振り返り、今後の複言語学習の効果的な枠組み作りについて検討する。本取り組みが多言語多文化社会への理解を深める一助となることを期待する。